by Satoshi Yuda since 2007.04 |
昭和初期を生きた水戸部弥作の精神が脈うつ庭園 |
私が山形県、天童市を訪れたのは、今から13年前の9月である。 私は普通の観光に来ていただけだった。 しかし、この御苦楽園に一歩踏み込んだ瞬間、それまでにはなかった新鮮な感動と喜びが込み上げてきたことを覚えている。 一般的に有名な人、歴史上の人物の生まれた町であった場合、観光のために「○○○館」と銘打って、その人物の歩みや業績、遺品や写真などを年表のようにして紹介しているのが普通である。 しかしここは違っていた。 御苦楽園を訪れる人の中には、その素晴らしい庭園に、感嘆の声をあげ、こんな立派な庭園、さぞ沢山のお金がかかっただろうなとか言いながら、ただ「見ていく」だけの人もいるかもしれません。 一般的な観光客がそうであるように・・・。 しかしここは違っていた。 まさに |